家造りは、大工探しから始まった・・・。
家の建替えにあたり、こだわったのは「壁」。
クロスを貼るのではなく、塗り壁にしたい!ということで町の大工に、依頼したかったが、町の大工さんはすでに引退。さぁ、どうする!?ネットで「西播磨 土壁で建てる大工」と検索。結果、上がってきた工務店など、数社に連絡したものの、ここ数年はやっていないなどの理由で見積もりすら出してもらえない始末。
そんな中で、黒田工務店の電話対応はひと味変わっていました。「私のこと、いきなり信用できないでしょ、今から建てる家が土壁やから見て考えてもーたらえー。」
なんと強気な発言!?というのも、ちょうど「家ものがたり6」H邸を建てるところでありました。
H邸の施工途中の様子も何度も見学。奥様も同行されることもありました。そんな中で施主と大工という信頼というものを築き、黒田さんに建替えを任せる事になりました。
とことん土壁にこだわりました。
施主様の職業にありました。
その職業とは、日本酒専門の酒屋さん。専門店だけあって、温度管理された日本酒専用の陳列部屋があります。その部屋の壁こそが土壁であります。つまり土壁の良さを知り尽くした施主様だからこそ、 そこにこだわったのです。
玄関に入ると純和風の美しい空間。けやきの立派な大黒柱。リビングに入ると目に飛び込んでくるのが、かっこいい天井の松!そして、思わず天井を見上げてしまう開放感。夏涼しいようにと、ここは施主様ご要望の設計です!
また、オープンキッチン、リビングの照明など、和風にかっこよくマッチしております。
奥様のお気に入りポイントは、何と言っても「キッチン上の明るさ」でした。天窓からは東からの自然な光が差し込み、「あれ?電気消し忘れた???」って思うほど明るさです。
まだまだ現役!この仕事を元気に長く続けたいです。
お店にお伺いすると、やはり高い天井を見上げてしまいました。なるほど。高い天井と土壁を望まれたご主人の意気込みを感じました。
入り口正面には、12度で管理されたワインセラーならぬ日本酒セラーが!なんと日本初の土壁の日本酒セラー!中に入ってじっくりお酒を選んで頂けます。
日本酒はもちろんの事、自慢の盆栽も是非見にいらしてください^^