図面を見てガッカリ。予算内で希望の家は無理か・・・。
良く晴れた秋の空。宝塚の住宅街。素敵な新居にお邪魔しました♪
8月から始まった夢のマイホーム建築。大工が建てる木造の家でありながら、施工期間なんと2ヶ月!
そして秋には引越完了!
完成に至るまでの「S家の家ものがたり」。これまでの家造りとは、ちょっと、いや、大分違った家造り。施主様のおかげて、黒田工務店は新たな扉を開くのであります。
・・・思い返せば数ヶ月前。こちらの新居の施主であるS様は、ある工務店とマイホーム計画が進んでおりました。S様はすでに土地をお持ちである。そして、予算も決まっている。
そのような状況の中、出して頂いた図面。奥様から見ても、ん~どうもピンとこない。。。
限られた予算であるとは言え、一生に一度の大きな買い物。
希望は出来るだけ叶えたいのは誰もが思う事。キッチンは女の城!ウッドワンのキッチンにしたい!!!
しかし、その工務店では、この予算では無理です、この中からお選び下さい。との事。
これ、注文住宅ですよね、、、。いくら予算の問題があるかとは思いますが、どうも施主様の意向が受け入れらないという歯がゆい状況。そこで奥様がネットで調べて、目にとまった黒田工務店の「いくらで建つの?」を読んで、ここに相談してみよう!と電話、そして直接会って相談を受ける運びとなったのです。
予算内での希望の設計。実現に向けての挑戦が始まった!
設計と見積もり、出したものの黒田さんは不安だったと言う。はっきり言って予算ギリギリ。作業効率をめいいっぱい考えて行動しなければ、予算オーバーしてしまう。場所が遠いので、日数がかかればそれだけ交通費など諸費用もかかってしまう。それらすべてを考えた上で、手を抜く計算でなく、大工の仕事がどうすればきっちりできるかの勝負! 施工課程で、予算変更がでると、追加の費用、要らなくなった費用、これらをきっちり合算してトータルの予算を再提出!「予算で正直でありたい」が経営方針でもある黒田さんだからこそ、大工として出来る精一杯の工夫で、予算内で作り上げた家です。
そして、リビングに置かれた圧倒的な存在感の広いテーブルセット。これは、黒田さんお手製。これも狭さを感じる事なくマッチしています。 リビングの通りに面した窓は、大きな窓の予定でしたが、実際に建てて行く中、通りの人も気にならない腰窓に変更。変更により浮いた予算で、玄関に飾り窓を付けることができました。おしゃれで明るい、通風口にもなる。まさに一石二鳥でした。
嬉しいポイントはまだまだ!近い将来、猫を飼いたいので、犬ドアならぬ、お手製の猫ドアをリビングの壁に。猫ちゃんがドアを抜けるとそこは猫ちゃんのお家。実はここは廊下の突き当たりのデッドスペース。そこをうまく利用して猫ちゃんの部屋にしちゃいました♪
2Fの各部屋、そしてデッドスペースを最大限に利用した収納があちこちに。
そして、聞いて驚いたのは玄関横の鍵付きドア。当初の設計では、なにもなかったのだそう。その角に倉庫ができちゃいました!
外置きの倉庫をわざわざ買う必要もなくなりました!見た目も綺麗ですっきりです!
日本古来の建築用法である「ササラ天井」。ご夫婦と、ある有名喫茶店を訪れた際に、この天井いい!!!となって採用することになりました。素人目で見て高そうに見えても大工さんにとってはお手の物。逆に安くなる場合だってあります。だから、施主様には要望はすべて言うように伝えるのだそう。無理なものは無理、でも応えられる要望はなんとか叶えてあげたい。これもまた黒田式の家造り。
また、上の写真にあるようにクロス一枚で部屋の印象がグンと変わります。ご夫婦のセンスでどの部屋もとってもおしゃれです。
そして、TOTOのトイレ、IKEAの洗面台など設備面でも施主様のご要望を予算内で叶えました。