土台や柱に適している木材は、色々な種類があります。 土台には、栗、ひば、豪州檜、アピトン、国産檜 など。 柱には、松、●、国産檜 など色々な木材があります。 その中でも国産檜は、流通量、質、価格などの点から一般住宅では一番適している木材だと思います。 黒田工務店では、土台や柱全てにおいて国産檜を使用しています。木材を適材適所に使用する・・・工務店、大工の考え方が問われる問題です。 |
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以前の一般住宅の土台、柱は、3寸5分角(10,5cm)が主流でした。現在の建築基準でも管柱3寸5分角以上、通柱4寸角以上を使用する事となっています。 「昔の檜と今の檜は、違う。昔の檜材は丸みが多くあった。製材は木材の芯基準より四角材で大工が仕事しやすいように製材する。それと木が軽い。含水率や乾燥率の問題もあるが、昔に比べて木が軽くなった。木の密度が落ちたように思う。 今の家は、広い部屋を欲しがる施主さんが多い。家を丈夫に造るなら、4寸角を使った方が良い。」 休憩の時に棟梁が教えてくれた事です。 木材センターのデータによると3寸5分角と4寸角は断面積では1,3倍ですが、耐久力は1,7倍になると云われています。 黒田工務店は、土台、柱は四寸角の檜材を使用しています。 |
昔の家造りの考え方、技法、知恵と現代の家造りの考え方、工法、知識を織り交ぜた家造りを心掛けます。 黒田工務店の家造りの基本の考えは、「和」です。和風住宅ではなく、日本の住み方です。 例えば、軒先を深く取る事によって、夏の日差しを避け、冬の陽を取り込む。 建具は引き戸で考えることで、スペースを有効に利用し家の中の空気の流れを作る。 今の家造りと昔の家造りの大きな違いは・・・ 昔の家のプランニングは、「夏の過ごし方を基に」 でした。 今の家のプランニングは、「冬の寒さ対策」です。 お客さんと打ち合わせをさせてもらっていて、よく言われるのが、冬の寒い家は嫌です。お聞きします。 今の住宅は、ペアガラスや断熱サッシなど密閉性に優れた商品をふんだんに使用します。 なので、夏はエアコンでの温度・空調・湿度維持が出来やすくなっています。 ですが、冬の寒さは暖房器具だけでは物足りなさを感じている人が多いようです。 それは何故か・・・。私は住宅における建材商品が一つの原因ではないかと思います。 シートや無垢板単板を貼り付けた商品はどうしても冷たく感じます。傷が付き難い床板には、特殊コーティングをつけています。 木材でも硬い木ほど冷たく、軟らかい木ほど暖かいです。 床を温かくするには軟らかい木を使用すれば良いのですが、傷が付きやすいという短所があります。 黒田工務店では長所、短所をしっかりとお客様に伝え、家造りを考えてもらう方法を取っています。 技法や工法においては、昔の込み柱(木材の弾力性を活かした接続方法)の技法を中心的技法とし、現代の金物を補助的に考える事で、家を丈夫に出来ると思います。 |
機械ばかり使わず手作業をすることで、木も喜んで長持ちする家が出来る。 「木は何も言わないけど、触って感じてやるとそれに応えてくれる。人も木も同じだ。」 黒田工務店では、化粧柱は全て手鉋(てかんな)で仕上げるようにしています。機械鉋で削った柱と手鉋で仕上げた柱、見た目では、ほとんど代わりはないでしょうが、柱1本1本に職人の魂を入れ込む作業として、大切にしていきます。 自然に逆らわない家造りとは、家を長持ちする最大条件である「水」を考える事です。水を防ぐ、水を止める考えではなく、水を逃がしてやる水を如何に流れやすい道を作りその道に誘導するか外観上の見た目も大事ですが、水との語り合いも大事だと思います。 |
「世の中には、色々な施主さんがいる。商売しいてる施主さん、農家の人、サラリーマン、それぞれ家に対しての考えがあるはず。その話をよくよく聞いて、お前の言いたいことは、ゆっくり丁寧に話をすることや。」
黒田工務店では、施主様の話をじっくり聞くことを心掛けています。土地の形や日当たり、家相、金額など様々な条件の中で家を造っていきます。施主様の判断で出来る・出来ないを考えずに、先ずは話してもらう。 その後、工務店が出来る事・出来ない事をゆっくり話をしていく。 実現したい事の順番を付けて現実に家造りの打ち合わせをし、 住まいのご相談を受けてから本契約まで約6ヶ月が、黒田工務店の標準的な打ち合わせ期間です。 |